デスクトップ・プレーヤー

Linuxデスクトップで使えるオーディオ・プレーヤのいろいろ。「音質にこだわる方」向けから「カジュアルなリスナー」向けまで様々なタイプがあります。

高音質志向なオーディオ・プレーヤー

  • 高品位な再生環境(DAC、アンプ、スピーカ/ヘッドフォン等)で活用することで真価を発揮します。USB-DAC接続、ギャップレス再生、ハイレゾ再生、ALSA無変換出力 (=PC側でサンプリング周波数を変換しない、他の音声と混ぜない)、音量調節の無効化 (=DAC/アンプ側で操作)などの機能を備えています。

スタンドアローン型

  • プレーヤー単体で再生が可能なタイプです。オープンソースでは、AudaciousStrawberry Music Playerが音質面で二強と言えそうです。
  • Audacious : [ Forum ] – シンプルながら音質・操作性に優れたプレーヤー。
  • オーディオの設定で、出力プラグインとしてALSA出力、PCMデバイスは該当するhw、ミキサーは hw – Direct control deviceを選択、下のリプレイゲインのチェックも外せば、原曲の音質のまま再生可能。
  • Strawberry Music Player : [ Forum ] – Clementineの後継プレーヤーで、音質面でかなりテコ入れされているほか、操作性も良い。
  • 設定で、出力としてALSA、デバイスは該当するhw、ALSA pluginは hw を選択、下のvolume controlのチェックを外し、その下のNo audio normalizationを選択すれば、原曲の音質のまま再生可能。

クライアント/サーバー型

  • 再生は常駐型の音楽サーバーが担い、操作をデスクトップ・クライアントから行うタイプで、オープンソースではMPDが代表格。設定すればスマホなどからのリモート操作も可能です。
  • Music Player Daemon (MPD) – 高音質で知られる常駐型の音楽サーバー。
  • Clients for MPD – MPD用のクライアント一覧 (@公式)
  • MPDを使う場合、曲再生の操作はクライアントから行います。軽量・簡素なものから、アルバムカバー表示付きでプレイリストも弄れる多機能なものまで様々です。
    • Cantata – KDEの多機能なMPDクライアント(開発終了した本家のフォークがメンテされています)。
    • Quimup – スマートなUIの多機能なMPDクライアント。
    • xfmpc – Xfceの軽量なMPDクライアント。
    • ncmpc – ncursesベースのターミナル用MPDクライアント。
  • MPDのインストールに関する解説記事など。
  • Configuring the MPD Music Server on Ubuntu Linux – Nick Congleton (@LinuxConfig.org)
  • MPDで音楽をリモート再生 – AIKO (@Cloud-Work.net)
  • Ubuntuにmpdをインストールするサウンドデバイスの認識) – mpcbridge

カジュアルなオーディオ・プレーヤー

  • 主としてカジュアルなリスニング用途向けです。手軽に聴ける一方で、音量調節がバイパスできなかったりといった制約があったりします。CUIベースのものは除きました。
  • Quod Libet : [ ガイド(英文)] – GTK+-ベースのプレーヤー。ALSA出力、ギャップレス再生が可能。
  • ALSA出力は、File->Preferences->Playbackで、「Output pipeline: alsasink device=hw:x,y」で設定(x,yはaplay -lなどで確認)。
  • DeaDBeeF – GUIベースのプレーヤー。ALSA出力が利用可能。
  • RhythmboxGNOMEデスクトップのデフォルトのプレーヤー。機能面ではやや見劣り。
  • QMMP – Winamp風だが、UIはイマイチ。

2025-10-13audio, linux