Linuxでオーディオ
Linuxで音楽を聴くのは一苦労だったのも今は昔。現在ではドライバなどの整備が進み、むしろ音が良いOSという認識が広がっており、ハイエンドのデジタル・オーディオ機器がLinuxベースということも珍しくなくなりました。アプリ、ディストロも品揃えが広がっています。
解説記事、ポータルなど
- Linuxでの音楽鑑賞に関する解説記事など。
- Pushing the Limits of Linux – Hi-Res Audio – Ask Noah Show #45 (Podcast)
- Hacking your Linux computer for a better listening experience – Opensource.com
- Making Sense of The Audio Stack On Unix – Patrick Louis (@Venam’s Blog)
- How Linux Audio Works vs. Windows Audio in 2017 – LDA
- サウンドシステム – Linuxのサウンドシステムに関する簡単な解説 (@ArchWiki)
- Audio Players – オーディオ・プレーヤの一覧 (@ArchWiki)
- 音質を重視した音楽再生ソフトの比較記事など。
- 8 audiophile-quality, open source music players for Linux – Chris Hermansen (@Opensource.com)
- カジュアル・ユーザ向けの音楽再生ソフトの比較記事など。
- Top 10 Best Music Players for Linux in 2022 – Ankush Das (@It’s FOSS) [更新:July 2022]
- 8 Best Linux Music Players That You Must Try In 2021 – Adarsh Verma (@Fossbytes)
- The 15 Best Linux Music Player Apps – Rubaiat Hossain (@MUO)
- The Best Music Players for Ubuntu & Linux Mint – Joey Sneddon (@OMG! Ubuntu!)
- The 15 Best Music Players for Ubuntu & Linux Mint – James Kiarie (@TechMint)
- Linuxでの音楽鑑賞に関するコミュニティサイト、ポータルなど。
- Linux Audio Users Guide – コミュニティ・ポータルサイト
- Linuxaudio.org : [ Linux Audio Wiki ] – オープンソース・コンソーシウムのHP / Wiki
- planet.linuxaudio.org – ブログ・ポータルサイト
オーディオ・プレーヤ(ハイエンド向け)
- ハイエンドの再生環境での使用に耐える高音質・高機能な音楽再生アプリケーション(いずれも有料)。
- Roon(有料) – 公式HP
- 高音質・豊富な機能・強力な外部メタデータ・快適な操作性に加え、Linux版の開発に積極的なことも特徴。インストール後の操作はスマホ、タブレットなどから行う仕組みで、独自のプッシュ再生機能も。現行版は2022年9月リリースのRoon 2.0。
- Docs・サポート: [ Linux版のインストール方法(関連スレッド), ユーザガイド, FAQ, Forum ](英文)
- Introducing Roon 2.0 and Roon ARC – 公式ブログ [Sep 2022]
- The end of the walled garden – 公式ブログ
- Roon 2.0・「Roon ARC」所感 – 逆木一 (@Audio Renaissance) [Sep 2022]
- Roon Arc / Roon 2.0 Impressions – Anthony Nguyen (@Audio Discourse) [Sep 2022]
- Roon: everything you need to know – Dan Sung (@What Hi-Fi?)
- “総合音楽鑑賞ソフト”Roonの「いま」と「これから」を、創業者とのやりとりから紐解く – 逆木一 (@Phile Web)
- 【Roon】関連記事まとめ – 逆木一 (@Audio Renaissance)
- 話題の「Roon」は、オーディオ再生をどう変える? – 海上忍 (@AV Watch)
- JRiver Media Center(有料) – 公式HP
- 高音質・高機能が特徴のメディアプレーヤ(動画も扱える)。デスクトップ、スマホ(JRemote)のどちらからも操作可能で、DLNAのプッシュ再生にも対応。外部メタデータは使えないので、タグは自分で管理したい方向け。現行のLinux版はJRMC 29。
- Linux版サポート: [ インストーラ, Forum ](英文)
- Docs: [ Getting Started, FAQ, Wiki ](英文)
- 「ネットワークオーディオプラットフォーム」としてのJRiver Media Center – 逆木一 (@言の葉の穴)
オーディオ・プレーヤ
- 高音質志向: USB-DAC接続、ALSA無変換出力、音量調節の無効化(=DAC側で操作)、ハイレゾ再生などが利用可能なもの。
- Audacious : [ Forum ] – シンプルながら操作性に優れたプレーヤ。
- Audaciousの出力設定いろいろ (⇒ALSAの設定は3-1.Cに) – kanzou (@LinuxでCD音楽再生)
- Ubuntu Audacious – asoyaji (@PCで音楽)
- Guayadeque : [ Forum ] – 比較的操作性に優れたプレーヤ。ライブラリ管理が利用可能。
- ALSA出力は、表示->設定->出力で、出力デバイスを「ALSA」、右の入力欄に「hw:x,y」で設定(x,yはaplay -lなどで確認)。
- Music Player Daemon (MPD) – クライアント/サーバ型の音楽再生システム。再生は各種のクライアント(スマホなども可)から行う。
- ドキュメンテーション / サポート: [ ユーザ・マニュアル、公式掲示版 ](ともに英文)
- Clients for MPD – MPD用のクライアント一覧 (@公式)
- Quod Libet : [ ガイド(英文)] – GTK+-ベースのシンプルなプレーヤ。プラグインでEQ調整が利用可能。
- ALSA出力は、File->Preferences->Playbackで、「Output pipeline: alsasink device=hw:x,y」で設定(x,yはaplay -lなどで確認)。
- Quod Libet – A Music Library, Editor, and Player for Linux – Martins Okoi (@FOSSMint)
- Strawberry Music Player : [ Forum ] – 停滞気味のClementineのフォーク。EQ調整が利用可能で、UI・操作性も良い。
- Strawberry: A Fork of Clementine Music Player – John Paul (@It’s FOSS)
- その他: 主としてカジュアルなリスニング用途向けなもの。
- cmus – CUIベースのプレーヤ。ALSA出力が利用可能。
- DeaDBeeF – GUIベースのプレーヤ。ALSA出力、EQ調整が利用可能。
- MOC (Music on Console) – CUIベースのプレーヤ。ALSA出力が利用可能。
- Rhythmbox – GNOMEデスクトップのデフォルトのプレーヤ。機能面ではやや見劣り。
- QMMP – Winamp風だが、UIはイマイチ。EQ調整が利用可能。
- MPDのインストールに関する解説記事など。
- Configuring the MPD Music Server on Ubuntu Linux – Nick Congleton (@LinuxConfig.org)
- MPDで音楽をリモート再生 – AIKO (@Cloud-Work.net)
- Ubuntuにmpdをインストールする(サウンドデバイスの認識) – mpcbridge
音楽用ディストロ
- 主としてオーディオ・ファン向けの特化型ディストロ。
- AudioLinux (有料) : [ メイン・スレッド (@Audiophile Style) ] – リアルタイム・カーネルを採用したArch Linuxベースの音楽再生用ディストロ。デスクトップ(LXQtベース)、ヘッドレス・サーバ(sshログイン可)の両タイプを提供。UIはイマイチ。
- 個別パーティションへのインストールは出来ないため、専用マシンを用意するか、ブート可能な外付けドライブ等を用意する必要。現行版は2021年12月リリース。
- Audiophile Linux : [ インストール (英文) ] – リアルタイム・カーネルを採用したArch Linux、Fluxboxベースの贅肉を削ぎ落とした音楽再生用ディストロ。
- GUIインストーラがなく、インストール時にはターミナルでのコマンド入力への馴染みがかなり必要。現行版は2019年12月リリースのV5。
- Audiophile Linux Promises Aural Nirvana – Jack Wallen (@Linux.com)
- Audiophile LinuxでPCオーディオ…いいよこれ! – 日々是趣味之為
- Ubuntu StudioのPCオーディオ版 – ささみんさんによるカスタマイズ版。日本語対応済みで、デスクトップ環境はXfce(=軽量)。
- 低レイテンシー・カーネル、PulseAudioの無効化、USB-DACのデフォルト化などが特徴。現行版は2020年4月リリース。
- Ubuntu StudioでPCオーディオ – キクチラヂヲ堂
- オーディオ・ファン向けのヘッドレス・サーバ専用ディストロ(=専用サーバを構築し、外部PCやスマホから操作する)。
- Daphile: [ インストール, FAQ (いずれも英文) ] – 専用サーバ(ヘッドレス)を構築するためのディストロ。
- Logitechが昔作っていたSqueezebox用のサーバがベース。UIは相対的にシンプルなもので、操作はブラウザのみ。
- 非公式 日本語 設定&使い方 情報まとめ Wiki – 日本人向けの非公式Wiki
- Daphile 驚きの高音質 – asoyaji (@PCで音楽)
- Daphile導入 – hirayama (@Flat Mt.Wiki)
- Roon Optimized Core Kit: [ インストール, ウェブ設定 (いずれも英文) ] – Roon専用サーバを構築するためのディストロ。
- 初期設定後は、更新も含め自動化され、メンテナンス・フリーなのが特徴。Roonは有料ですが、ディストロ自体は無料。
- 主として音楽制作寄りの特化型ディストロ。
- Ubuntu Studio : [ HowTos, Forum ] – Ubuntuベース。現行の長期サポート版は2022年4月リリースの22.04。
- AV Linux – MX Linuxベース。
サウンド・ドライバ / サウンド・サーバ
- サウンド・ドライバは、サウンドデバイスを用いたLinux上での音楽再生を可能とするカーネルのドライバ。現在ではALSAが事実上の標準となっています。
- ALSA Project – 公式HP
- カーネル用ドライバに加えて、開発者用のライブラリもバンドルされてます。
- Advanced Linux Sound Architecture (和訳) – Arch Wiki
- A close look at ALSA – Volker Schatzによる解説記事
- ALSA (Advanced Linux Sound Architecture) – Lieven Moorsによる解説記事
- ALSA – Gentoo Linux向けのセットアップ記事 (@Gentoo Wiki)
- Introduction to Sound Programming with ALSA – Jeff Tranter (@Linux Journal, Sep 2004)
- Open Sound System – 公式HP
- OSSは元々Linuxでのデフォルトのサウンドドライバでしたが、商用ライセンスへの移行時にその地位をALSAに明け渡しました (現在はオープンソース)。他のUnix系OSにも対応。
- サウンド・サーバは、複数のアプリケーション間での音声データの受け渡しを可能とするデーモン(バックグランド・サービス)で、音楽制作、配信、普段使いなどに有用。高品質の音楽再生のみが目的の場合は特に必要ありません。
- JACK Audio Connection Kit – 公式HP (主として音楽制作用)
- Docs・関連記事: [ @公式Wiki, @Wikipedia, @Arch Wiki ]
- PulseAudio – 公式HP (主としてデスクトップの普段使い用)
- 関連記事: [ @Wikipedia, @Arch Wiki ]
- PulseAudio Volume Control – PulseAudio用の音量調節ツール (ブラウザの音が出ない時などのトラブル解決にも有用)
- PulseAudio 11.0 brings native sampling playback to Linux – Riccardo Robecchi (@Soundphile Review)
その他の関連ソフト
- PCオーディオ関連のLinuxソフトウェアなど。
- Kid3 – 楽曲データのタグ管理ソフト。ID3v1、ID3v2の双方に対応。
- Whipper: [ GitHub, Launchpad ] – 正確性にこだわったCUIベースのCDリッピングソフト。AccurateRip、MusicBrainzを利用。
- HQPlayer (有料) – 音楽再生時の量子化ノイズ低減用のアップサンプリング・ソフト。使用DACが同機能を有していない方向け。
- Audacity – 高機能なデジタル・オーディオ・エディター。
- Linuxでのオーディオ再生関連のユーティリティなど。
- FFmpeg – オーディオ関連のユーティリティ(エンコード、変換など)。
- A guide to ffmpeg – your one-stop shop to multimedia – Igor Ljubuncic (@Dedoimedo)
- GStreamer – オープンソースのマルチメディア・フレームワーク。バックエンドとして、Guayadeque、Quod Libet、Rhythmbox、Strawberryなどが利用。
- Phonon – KDE/QtのマルチメディアAPI。バックエンドとしてGStreamerやVLCを活用。